こんにちは。「まおる」です。
熊本県菊池郡菊陽町を拠点に、デイサービスや訪問介護を通じて地域の高齢者の方々と日々向き合っています。
さて、これから夏本番に向けてどんどん暑くなる時期。
介護に関わるご家族の方へ、**ぜひ知っておいていただきたい「夏の注意点」**があります。
それは、高齢者の方がよく口にする言葉――
「私は寒がりだから、冷房はつけないよ」「暑さなんて昔から慣れてる」
…でも実は、こうした発言こそが脱水症や熱中症のリスクサインでもあるんです。
この記事では、高齢者が抱えやすい“暑さへの過信”とその対策法を、介護初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
高齢者が暑さに気づきにくい理由とは？
高齢者は、暑さや喉の渇きに鈍くなっていることが多く、自覚のないまま体内の水分や塩分が不足し、体調を崩してしまうケースが少なくありません。
なぜ“冷房嫌い”が危険なのか？
「冷房をつけると体がだるくなるから嫌」
「電気代がもったいないし、扇風機で十分」
こうした理由で冷房を使わない高齢者の方は、菊陽町でも多く見られます。
しかし、体温調節機能が低下している高齢者は、室温28度でも熱中症になることがあります。
特に注意が必要なのは次のようなケースです：
✅ 日中ひとり暮らしで室内が締め切られている
✅ 自分では暑さに気づかず、水分を摂らない
✅ 夜間も冷房を使わず、寝苦しさで体力を奪われる
私たち「まおる」の訪問介護でも、室温30度以上の室内で過ごしている方に出会うことがあります。
ご本人は「涼しいよ」と言っていても、実際は発汗も少なく、脱水が進んでいることがあるのです。
脱水症や熱中症を防ぐには？家庭でできる基本の対策
では、どのようにすれば高齢者が安全に夏を過ごせるのでしょうか？
難しいことは必要ありません。ちょっとした意識と声かけが、大きな予防になります。
① 室温と湿度を「見える化」する
「涼しいかどうか」は感覚ではなく、温度計と湿度計で判断するのが安心です。
おすすめは以下の目安です：
室温：25〜28度
湿度：40〜60％
特に湿度が高いと、汗をかいても熱がこもりやすくなり、熱中症の危険が高まります。
高齢者の方には、「少し寒い」と感じるくらいの室温がちょうどいいこともあります。
② 水分補給は「のどが渇く前に」
高齢者は、喉の渇きに気づきにくくなっています。
そのため、喉が乾いてから飲むのでは遅いことも。
✅ 食事以外で1日500〜1000mlを目安にこまめな水分補給を
✅ お茶・水に加えて、スープや果物（スイカ、みかんなど）も有効
✅ 塩分補給には経口補水液やみそ汁も◎
「まおる」のデイサービスでは、お茶やスポーツドリンクをいつでも飲めるよう準備してお声かけも積極的にしています。
習慣化されると、ご自宅でも自然と飲めるようになる方が増えます。
③ 睡眠環境にも気を配る
意外と見落とされがちなのが、夜間の熱中症です。
就寝中に脱水が進み、朝方に体調を崩すケースも多く見られます。
✅ 夜間も冷房を28度前後で設定しておく
✅ 扇風機の風が直接当たらないようにする（体を冷やしすぎない）
✅ 枕元にお茶や経口補水液を置いておく
「寝ている間の汗」を軽視せず、日中だけでなく夜間も含めた温度管理が重要です。
まとめ｜夏のケアは“声かけと気づき”がポイントです
高齢者の方の多くは、自分が暑さに弱くなっていることに気づいていません。
だからこそ、周囲の見守りと声かけがとても大切です。
「まおる」では、熊本県菊池郡菊陽町にて、
デイサービスや訪問介護を通じて、利用者さまの安心・安全な夏の過ごし方を支援しています。
また、ダイバージョナルセラピーを活用しながら、
暑さの中でも“楽しい生活”を維持できるようなプログラムや工夫にも取り組んでいます。
もしご家族のことで「この暑さで大丈夫かな？」と感じたら、
どうぞお気軽にご相談くださいね。
「今年の夏も元気に乗り越えたい」
そんな想いを、私たちは全力でサポートしています。
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