5th Anniversary2024!
「LIFE Enrichment」
江口慎悟です。
今日、まおるは5歳になりました。
「もう」と「まだ」が右手と左手にあるような、そんな5歳のまおるです。
背伸びして明日のことも楽しみに待つ、近い未来のことも楽しみにできる年頃になってきました。
背伸びはある程度、足に力がないとできない。でも5歳の背伸びは、まだまだ足のふくらはぎがぷるぷるしています。
それでも小さいながらに確実に成長してこれていると思います。
この数ヶ月は、この一年がどうだっただろうといつも頭の中にありました。
どんなたくさんの「いい」が生まれたかな。「食う・ねる・あそぶ」はどんなふうに成長しただろう。
「参加」というスパイスはあそぶをどんな風に変化させただろう。たくさんの「自問自答」はできただろうか、とね。
もちろん、すべてがうれしくていいことばかりじゃなかったと思います。悲しいこともつらいことも、悔しいこともあったでしょう。
それでも毎日ご利用者と笑って楽しい時を過ごせていることがなによりなことで。
チームが楽しいってうれしいですよ。
もしかしたらこれ以上のことはないかもしれないなぁと本気で思えます。
今年の4月にアメリカに研修に行ったときに、素敵だなぁと思える言葉に出会いました。
「Life Enrichment」というのがそれです。訳すと「人生・生活を豊かにする」となるでしょうか。
これが介護の世界でひとつの肩書きとしてあってなんて素敵なんだろうと心を揺さぶられました。
これこそまおるが目指していることじゃないかと思いました。
私たちの仕事は、まおるのすることは、「あなたの人生・生活をゆたかに。」ですよ。
5歳のまおるはこんなふうな他人を思いやれるやさしさを身につけていこうと思います。
ホモ・サピエンスは、人類の進化の過程で「他者を思いやれた」から生き残れたと言われています。
つまりやさしさが大切なんだと教えてくれています。
まおるのスタッフは「LIFE Enrichment Worker」です、と宣言していこうと思います。
最後に、やっぱりあなたのことを書こう。
まおるの第1号ご利用者だったT様。先日奥様が取り立てのからいもをもってきてくださいました。
いつもと変わらない素敵な笑顔でね。渡したら「じゃぁ」と言って颯爽と軽トラで帰って行きました。
T様は、もう天国にいます。
50代という若さでまおるにきてくれたんです。
今でも初日の緊張を覚えています。
よく笑って、いつも優しくて、家族思いで。
あなたが初めてのまおるのご利用者で本当によかったです。
骨惜しみなくやる、という大切なまおるの文化を一緒に作ってくださったと思います。
もう5歳になりましたよ。見てくれていますか?これからも見守っていてください。
今日からまたまおるは一日一日と階段を登ります。
決してかっこよくじゃなくていい。泥くさく、やっとでいいと思います。
気づいたらまた365段目に着いていたと加点法にいこうと思います。
あらためまして、まおるに関わってくださった全ての皆さまありがとうございました。
そして、今日からありがとうございます。
まおるは生きています。